特養老人ホーム「渋谷けやきの苑」を見学して  

                               ガラガラにっポン代表 田代秀子  4月25日「21世紀のライフスタイルを考える  いるが、親をこうした施設にいれるというのは姥捨 会」の企画による、特別養護老人ホームの見学に際  山的印象がつよいため抵抗は大きく、やはり家族の して、四つの観点からみたいと思った。自分の親を  誰かに負担がかかってしまう。(実際は介護施設と 入所させるとしたら、自分が世話になるとしたら、  して快適にできていることを知って欲しい)    福祉施設としては、そして介護保険実施後はどうな   また、特養老人ホームの入居待ちは東京都で約1 るのか。                     万人、平均2年待機、ますます在宅介護支援の充実  まず入口を入って驚いたのは、介護する人の多さ  を急いで欲しいと思う。見学したこのホームは街の だった。たまたまその日は行事があり多くのボラン  なかにあり、ボランティアの集まりやすい環境にも ティアが来てくれていたのだが、説明の中で実はこ  あり恵まれているが、渋谷区だけでも400人待っ のホームは、入所者2.5人に1人の割合で保母(  ているという。ならばもう少し質を落として一つで 看護婦)がおり、規定の4人に1人に対して好条件  も多くの施設を造って介護に苦労している人を救っ であった。120人の老人は勿論働いている保母さ  て欲しい。これは介護保険の問題になっていくと思 ん達にとってもよい環境と言える。副施設長の説明  うが、介護の専門家やヘルパー等人的な問題、そし にもあったが「家」としての快適さを重視し、4人  て適切なあり方、介護サービスの公平さ、などなど 部屋であってもスペースは思ったより広く、プライ  介護保険を払うからにはしっかりとみていかなくて バシーもある程度守られるよう配慮されていた。1  はいけない。介護保険が実施されれば、今父にかか 人部屋ではかえって孤独になるので2人か4人がよ  っている月額20万円という個人負担はなくなるの いとのこと。入浴設備、リハビリや趣味の教室、個  だから、「保険」とは高齢社会を支えるのは社会全 別にも対応してくれる食事、これらが万全でなおか  体でということなのでしょう。          つ外との交流があれば、特養老人ホームは「息子や   3時間にわたる説明、質疑応答、館内見学を終え 娘に迷惑をかけたくない」と思っている我々の世代  て、ガラガラにっポン参加者の結論は「自分の近く にはさほど抵抗はないかもしれない。Kさんの「晩  の特養老人ホームにボランティアに行き、よくなじ 酌はできるのですか?」の質問に「出来ますよ」の  みいざ自分に介護が必要になった時スムーズにその 答えで、ここは「家」なのだと再確認しました。   環境に入って行くのが一番いい」そして「自分は女  しかし、親(私の場合主人の両親)のこととなる  房が面倒みてくれるから....」と思ってらっしゃる と問題は難しい。今現在92歳の父は痴呆症ですで  男性の皆さんにも是非おすすめしたいところです。 に寝たきり状態で民間の施設におり、母は骨粗鬆症   この見学に参加でき、いろいろ勉強できました。 で義姉宅におり、今まさにその介護問題をかかえて  ありがとうございました。