21世紀のライフスタイルを考える 第2回「住宅」の講演を終えて

                                     世田谷区 松田隆弘  21世紀を迎えて、新構法の発表とか、安全性を          【学習内容】 高める以外の新制度の摘要など取り分け新技術に取  ●住宅は誰のため、何のため? り組むつもりはない。                ?住宅はあなたとあなたの大切な家族が安全に安  それより急激に変化した昭和40年以降、今までの  らぎくつろぎ、明日へのスタートのためにある。  経験、住宅の移り変わりを振り返り正確に判断し、   ?住宅はあなた自身の力(予算と目的)でつくる 反省をし、今顧客に対し何を考えなければいけない  のです。そうすればローン地獄などと簡単に言わせ かを通し、顧客自身が自分の住いをしっかり考え、  ないですむ。目的を持つなど、当然のことでも常に 明確に目的を持つことによって「あなたのための手  頭にいれておかないと儲け主義の情報の氾濫に目的 づくりの家」を実現するということを忘れないで欲  を失ってしまう。                しい。                      ●日本の住宅はなぜ高いか             「21世紀!」という標題は全国何処でも話題に   国土が狭く山岳地帯が多いため宅地有効面積が少 しています。しかし、何処でも根源・原因・過程、  ない。競争力をいいことに儲け主義の開発業社が増 の追及を中途半端に終わらせているためテレビ討論  大する。                    などは欲求不満が残るばかりである。         国の土地政策が業者の利益を増大させ、会社の存  私たちの「21世紀〜」はそうではなく、なぜこ  在によって国に税金が入る仕組みにな っている。 のような結果になったか原因・根源を究明する会で  土地が上がったときに静観するゆとりがあったらバ ありたい。                    ブルなどとおかしな言葉 は流行らなかった。言葉 例:                       (特に横文字言葉)に躍らされるまたぞろ日本人。 (旗印)    (原因・根源の追及)       ●人件費は高いか? そうとはいえない。      政治 歴史上の政治家の研究をする事によって、   住宅メーカーから中間業者をいくつも通って職人     女性問題やこそ泥的金銭感覚でトップを下  さんの手に渡る金額は決して高いとは いえない。     り、厚かましい恥をかかなくてすむように。 それを現場を知らない学識経験、知識階級ともては  教育 教育とは共に育む(共育)ということを見  やされる諸氏が「日本の 建設業は人件費が高い」     直すこと。子ども時代に遊び心の経験が少  と言うと 間違ったことを言っても国民は納得して     なく、ものごとに感動を覚えない時代を送  しまう。階 級に弱い国民性の為だろうか。        った先生に教育を任せることが出来ますか。 ●無駄な経費を節減する              住専 金貸屋と大蔵省(国)との癒着。金貸屋の   住宅展示場の建築費維持費は誰が払うのか。毎年     不条理、ルールの不徹底、欲の皮の張り合  定価を上げるために作り替えるカタログ代は誰が払     いに負けた貸し手、借り手はどちらも倒産  うのか。都心の一等地にかまえるショールームの家     するのがルールでそれを国民が負担し当事  賃は誰が払うのか。テレビ、雑誌、新聞の広告宣伝     者だけのうのうとしているのはなぜか。   費は誰が払うのか。                国保 崩壊、赤字の原因は化学製薬(効果なしと   建設費は複雑なコスト管理複雑な流通経路を明ら  健保 薬学会で発表)を高く売りつけ、多量に飲  かにしないであなたのところに届くまで、ピンハネ     みきれないほど、老人に負担をかける。   ・リベート30%〜40%もある。            (薬害あって一利なし)医薬分業は癒着を  ●材工分離の目的                    ますます増大する国の薬屋保護政策。     ゼネコン汚職の根源である見積もり(これからは 住/公 公団は国のために何をやってくれたか、天  内訳書)の方法。材工共の項目の中にどんぶり勘定 都/整 下り職員に聴いてもらったら一目瞭然、悪  の名残りで、リベート社会癒着の温床が多い。癒着     いというより何もやってないことに気づく  を分離することにより、確実に安く良いものを確保     はず。                  (定価の45%〜60%で購入)それを大切に大事  このように例をあげれば切りがなく、今までは旗  に使う。職人は創意工夫により自らの技術を磨き、 を追いかけ群がるだけで、一時的に盛り上がり、す  職人文化の再来を期します。 っと消えてしまう。マスコミ、評論家諸氏も視聴率   や受けを狙いうわべだけの調査で一向に解決しない  ■最後に で結論を出せない。このような事にいつもフラスト   現在の技術者を大切にしない風潮を打破し日本の レーションを抱えっぱなしの私は「住まい」という  文化資本(職能意識を持った熟練工)を守る運動を あらゆる問題を含むものを通し、根源について、自  これからも続けてゆきます。もしそれができなけれ 分自身で考えたら解決が近いことを「あなたのため  ば日本の建設業は危ない、ひいては日本の国家は危 の手づくりの家」でお話ししたつもりです。     ないということです。